「手で保持して携帯電話で通話したり、電子メールなどを行う画面表示装置を使用すること」が取り締まりの対象になり、事実上、運転中は携帯電話を手に持つことが禁止された。
この道路交通法改正の取り締まりを免れるには、携帯電話を手に持つ必要がないハンズフリーフォンシステムかイャホンマイクの利用しかない。
そこで自動車メーカー各社が期待しているのが、道交法改正のハンズフリーフォンシステム需要が追い風になり、BTの普及が進むというシナリオである。
特にNは第3世代のCWにおいて、BTで有人オペレーターサービス、CLライトを使いやすくし、サービスの訴求力につなげようと考えている。
T、Hも各キャリアでバラバラな携帯電話との接続口がBTに統一されるのは歓迎している。
北米や欧州マーケットではBTを使ったハンズフリーフォンシステムが一般的であり、日本でもBTが普及すればハンズフリーフォン機器のコスト削減につながるという思惑もある。
一方、携帯電話キャリア側はBTにいまだ消極的だ。
キャリアは赤外線やFeLiCa、QRコード等、携帯電話に搭載する外部インターフェース機能が多彩になっているうえ、BTの搭載が本体サイズの拡大と重量増、価格アップになり、バッテリー持続時間が短くなるのを嫌がっている。
またBTの利用ニーズが今のところ「道交法改正対策でしかない」点も、キャリアが消極的な理由だ。
NTD、auともに現在販売されているBT機器のニーズが高ければ対応機種を増やすとしているが、現在の対応機種の少なさがBTの普及を阻んでおり、悪循環からは抜け出せていない。
しかし、本当に道交法改正がBTの普及に拍車をかけるのだろうか。
まずユーザー側の動きだが、今回の道交法改正でイャホンマイクも取り締まり対象外になったことがポイントになる。
イャホンマイクの価格は1000円から2000円前後。
耳にかけて通話するへツドセットと呼ばれるBT機器では1万〜2万円が相場だ。
これに対し、BTのハンズフリーフォンシステムは自動車メーカー純正カーナビの場合で17万円前後と、決して安いとは言えない。
00年8月の時点ではBT機能を内蔵する携帯電話も、Dとauが1機種ずつ販売するのみ。
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